ビットコインの送金にかかる手数料について

銀行口座にお金を送金する際は銀行に送金手数料を支払わなければなりませんが、ビットコインについてもコインを送信する際も送金手数料を支払う必要があります。
銀行の振込手数料は金額が決まっていますが、ビットコインの場合は送金者が自由に設定することができます。

手数料の計算方法は仮想通貨の帳簿(ブロック)に書き込まれるデータ量によって決定され、1バイトあたり50satoshiといった具合に計算をします。
仮想通貨の世界では送金コストは送金する金額ではなくて送信するデータのサイズによって決まるため、少額ずつ小分けに受け取ったコインを送信する場合にはデータ量が大きいので手数料が高くなってしまいます。

ビットコインの送金処理はデータあたりの手数料が高い案件(トランザクション)から優先的に承認が行われるため、手数料を少なく設定するとブロックに記録することができずに承認作業が後回しにされて取引に長い時間がかかってしまう場合があります。
そのため、短時間で送金をしたい人は手数料を多めに指定する必要があります。
逆に急いで取引をする必要が無い場合には、手数料を少なめに指定することで送金コストを低く抑えることができます。

仮想通貨のマイニング(採掘)の仕組みについて

ビットコインの仕組みと送金手数料の関係とは

銀行や従来型の電子マネーの取引台帳は、運営会社のホストコンピュータに保存されて入出金の記録が記帳されます。
仮想通貨の取引台帳はブロックチェーンと呼ばれ、インターネットに接続された多くのコンピュータによって同一の記録が共有されています。

ビットコインの場合はブロックチェーンのデータが約10分ごとに区切られており、コインを送金した情報がブロックに格納されてチェーンに追加(記帳)される仕組みになっています。
仮想通貨の取引台帳を保管したり、送金記録の記帳や不正が行われていないかどうかをチェックする作業は誰でも自由に参加することができます。

送金情報が記帳された新たなブロックを既存のブロックチェーンに追加するためには、一定の難易度の課題の答えを計算してkeyと呼ばれるデータを算出しなければなりません。
keyを見つけることができた人がブロックを生成して結合することができます。

各回ごとにkeyを発見した人にのみ、新規に発行されるビットコイン(2018年時点で12.5BTC)とブロック内に含まれる送金手数料の合計額が報酬として与えられます。
最初にkeyを発見してブロックを生成して新規のコインが発行されることを採掘と呼び、ブロックの作成・管理を行う作業はマイニング(採掘作業)と呼ばれます。
コンピュータがあれば誰でも採掘作業に加わることができ、作業に参加する人のことをマイナーと呼びます。